※このコラムでは、美作地域の美術作家や美術関係者にさまざまな角度からアートについて語ってもらい、 その言葉から岡山県北のアートの「今」を浮き彫りにしていきます。
Vol.01 山田 尚公 さん
近年、美作地区でも芸術家がたいへん増えてきた。新聞やテレビでも美術のイベントが数多く紹介されている。 全国的な傾向でもあるが当地の特色と言えるほどに成長している。美術系の大学が増えたので若い世代になるほどアーティストが多い傾向もある。
しかし、若い作家の環境は厳しい。景気の良かった時代を体験している世代はよく売れた経験を持つが若い世代にはそれはない。 あまり売れないというのは評価されていない事に繋がるので励みを失っているのがよく分かる。 将来に対する不安と言うよりも、仕事に対する努力はこれで良いのかという自信の無さを話していて痛切に感じる。
十年後にはもっとアーティストは増えるだろう。もちろん競争があり、淘汰される場合もある。 求められる作品も形態を変え、販売方法も変わっていく。今はその大きな変化に直面している。
三十年以上前には手作りの陶器でありさえすれば飛ぶように売れた時代もあった。 その頃には絵画、彫刻、デザインでもダメならガラス工芸という選択肢があると話されていた。 その時代において新しく求められる芸術が必ず現れる。今、不遇なものにこそチャンスがあるとも言える。
鑑賞する側においても芸術が身近なものとなり、絵手紙やスケッチの教室は大賑わいで手軽なアートを楽しむ人はどんどん増えてきた。 芸術の民主化というよりも、もはや革命と言えるレベルである。
その一方でビジネスとしては成り立ち難いものも多くなり百貨店をはじめ多くのギャラリーがその活動を休止している。 世紀末に盛んだった美術界の大型プロジェクトが行き詰った今、民家に学生の作品を並べるような身近で小回りの効くイベントが登場してきている。 資金は行き詰る事もあるが創造のエネルギーは無限である証拠だ。
信念をもってたゆまぬ精進を続ける事こそ新しい時代を切り開くのではないかと今になってあらためて考えている。
美作美術
美作美術

Vol.02 野々上 大介 さん

私の経営するレストランでは、約2ケ月の期間ごとに地元作家による個展が行われています。
とは言ってもあくまでレストランですので美術館やギャラリーの様に…

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