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INTERVIEWEE

岡安定男さん

岡安英之さん

今回、窯入れを行なっておられたお二人にお話を伺いました。

(2012.2.16)

PROFILE

宮部上を語る会

津山市宮部上地区の青壮年部有志を中心に、地域の課題をさまざまな手法で解決していこうと活動している。
そのひとつが炭焼きと炭の販売。
2012年は1回目の窯入れと窯出しの作業を2月16日と3月20日に行なった。

RELATION

末澤雅彦さん

SUEZAWA MASAHIKO

北海道旭川市生れ
自然写真家としてキャノンとプロ契約。
津山市宮部上に転居。
2010年から和牛経営を中心に、宮部上地区で牛を通じて地域の問題を解消する方法を模索している。

地域にはもともと、なんでもある。

宮部上を語る会(津山市宮部上)


宮部上を語る会は、いわゆる限界集落と呼ばれる地域を地区の人たちの手で活性化していこうと活動していますが、 その活動は、地域の資源をいかに有効に利用して自分たちの生活を豊かなものにしていくか… いや、そもそも地域には、本来、生活を豊かにしてくれる資源がたくさん眠っていることを教えてくれるもののように感じられます。
今回は20年以上続けている炭焼きの様子を取材しました。

(聞き手 萩原 諭)

「ほんならやってみようか、ゆうて始まった」
炭焼き窯

――炭焼きはいつごろから始められたんですか?

定男さん: 昭和63年に、ワシが老人会に入ったときに炭焼きをやってみんか、ゆうて提案したところが、 みんなそりゃええ、窯の設計図もあるしやろうやろう、いうてくれて、ウチの山つかやあええで、ゆうてくれる人もおられて、 ほんならやってみようか、ゆうて始めたんがコトの始まり。

――ということは、もう24年もやっておられるんですか

定男さん: この窯がその間ずっと保っとるわけ。トタンの屋根をかけ直したりはしたけど。
というのも土質がええから。窯の土は泥ばっかりではおえんし、御影石のような石は熱で割れるけんおえん、 ここの土は叩きゃあ崩れるような石が混じっとるけん、時間が経ってもまだまだ使える。ほんまに昔ながらのまましょうるわけ。
屋根も昔は茅葺きでな、1年保ちゃええようなことじゃったけど、今はトタンの屋根がしてあるけん、雨も漏らんし。

――今でも老人会でやっておられるんですか

定男さん: いやいや、最初は老人会がしとったけど、だんだん人数も減ってくるしでな。 今は老人会に入る前の若い人が有志で「語ろう会」いうのを作っとって、その会でやっとる。
この奥に木を割る機械があって、山から切り出した木をそこで割木にしてここに持ってきて焼くんじゃわ。
ほんでまあこの爺さんが、働きはできんけど覚えとることを若い人らに伝えたりしよるわけ。

――岡安(英之)さんがその語ろう会の会長さん?

英之さん: いや、私は前に会長をしてましたけど、今はもう会長は交替して、この炭焼きの担当です。
定男さん: 炭焼きの隊長じゃな。

――語ろう会は何人くらいおられるんですか

英之さん: 前よりちょっと減って、今20人くらいかな。年齢制限があって、それを越したら老人会に入るんで。
正式名称は「宮部上を語る会」というんですけど、略して語ろう会と呼んどります。

――語ろう会ではなぜ炭焼きをやろうということになったんですか。

英之さん: 炭焼きは今言われたように老人会でやっとられたんですけど、高齢化でできる人も少なくなってくるし、 なにより地区で炭焼きの技術を伝承していこうということで始めたんです。

――炭は皆さんで使われるんですか。

英之さん: 語ろう会のメンバーで分配してますが、けっこうな量が作れますので、欲しい方があれば販売もしてます。 ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

炭焼きの工程